ビーチクリーンアップ活動と西表島の自然、環境、生物に関する情報

今月20日、西表島横断にツアーと横断道の維持管理、環境省とエコツーリズム協会の定点調査を兼ねて行って来ました。雨の後で数十匹のヤマビルが次々と足によじ登って大変でしたが、動植物の観察と説明、聖紫花やタイワンサギゴケ、ヤエヤマコンテリギの花を見ながら、整備草刈りや枯木除去、登山道リボン取り付けを行いながら横断道大富口に出るとたくさんのカクチョウランの花が出迎えてくれた、楽しい西表島横断になりました。写真は、横断道の維持管理調査に協力して頂いたメンバーです。  

3月22日、イワサキクサゼミが鳴き、アカショウビンも渡って来た西表島、新型コロナウイルスの影響でスポーツ少年団は参加出来ませんでしたが、地域住民ガイド11名参加して南風見田海岸の５００ｍでビーチクリーンアップを行い、漂着ゴミ・トン3，5袋を回収しました。ペットボトル調査では、４４１本回収した内の、ラベル有１７１本中、中国１３０本、ベトナム13本、台湾8本、日本６本、韓国５本、マレーシア３本、フィリピン２本、シンガポール、アラブ首長国連邦、タイ、不明がそれぞれ1本でした。皆さんお疲れ様でした。写真は、今日の参加者の皆さんです。  

新型コロナの影響でイベントや行事が縮小され、観光客も少なくなりましたが、3月に入り暖かい日が多くなり、今年はサクラの花は少なかったけれども、デイゴの花やセンダンの花、イリオモテランも満開になってきました。聖紫花は例年よりやや少ないけれど、ヤエヤマコンテリギ、ハイノキの花もたくさん咲いて、集落内も山の中も花々が沢山見られるようになって来ました。写真は、満開のイリオモテランの花です。  

先月17日から昔、炭坑で栄え要塞や砲台があり、西表島で一番栄え２０００人以上の人々が生活した内離島、外離島で行なっていた、特定外来生物に指定されたイノブタの駆除が今日で終了、海岸には大量の漂着ゴミと、沢山のイノブタの足跡、先週無かった数頭のウミガメの死体がありました。島に行くわずかな間に沢山のウミガメを見かけましたが、エサの海草は見当たらずウミガメも増えすぎた為か、海の環境も悪化しているようでした。イノブタ駆除は、今日捕獲の6頭を含めて1ヶ月の間に罠猟で１５頭を捕獲駆除しましたが、両島では、沢山のイノブタが今でも生息し、至る所にイノブタの巣や足跡があり、西表島のリュウキュウイノシシへの影響がとても心配です。写真は、今日、駆除した白黒とイノシシみたいなイノブタです。  

今月の南風見田海岸ビーチクリーンアップは、15日から22日午前10時南風見田海岸駐車場集合に変更しました。皆さん協力よろしくお願いします。写真は、ホネラ海岸ビーチクリーンアップの様子です。  

今日、観光事業者とガイド３４名で上原港の草刈り清掃と船揚げ場の流木や漂着ゴミの回収整備をユンボも利用して行いました。軽トラック20台分の草と、軽トラック1台分の流木、トン袋約5袋回収、草とゴミで覆われた上原港内と漂着ゴミでいっぱいの船揚げ場はとても綺麗になりました。皆さんお疲れ様でした。早く上原港が舗装整備されると草刈り作業は無くなります。写真は、今日の参加者の皆さんです。  

日中は県道上の街路樹や電柱にカンムリワシをたくさん見かけます。交通事故も発生しています。又、夕方や早朝は山猫の目撃もあり、イノシシに至っては、日中、夜間を問わず沢山の目撃があります。車の運転は、法定速度を守って、急なカンムリワシや小動物の飛び出しに注意して運転してください。又、海岸やマングローブ林内の漂着ゴミも多く、その中で山猫やカンムリワシ、イノシシが餌を食べています。漂着ゴミを取り除いて、安全な自然環境を取り戻したいです。写真は、漂着ゴミが大量にあった海岸の砂浜についた山猫の足跡です。  

ビーチクリーンアップを行ったホネラ海岸やクーラ海岸、県道から見える海岸線はとても綺麗になりましたが、北風が強くなりに再びゴミが漂着してきました。防潮林内の漂着ゴミ一部回収綺麗になりましたが、まだまだ大量の漂着ゴミがユツンやゲータ、クーラの海岸防潮林に溜まって、細かくなり、有害物質による環境破壊や植物の生長や生物の生活に影響を与えています。こんな海岸線や防潮林内に山猫やイノシシの足跡や食痕跡があります。ヤドカリやオカガニが漂着発泡スチロールを食べている所を何度か見ましたし、これらの海岸の大きな天然記念物のオカヤドカリはほとんどが漂着ゴミに入ったオカヤドカリです。世界遺産登録に向けてもっと国の責任で保全活動に力を入れて努力してしてほしいものです。写真は、クーラの防潮林内の今回、回収出来なかった漂着ゴミの一部です。  

大富から船浦間にあるアンダーパス、草木やアダンに覆われたり、県道草刈りの刈った草木や不法投棄のゴミが捨てられたりしています。海岸に近いアンダーパスは大量の漂着ゴミでトンネル内や入り口が塞がっているものもあり、ヤマネコたちも利用しにくい状態が続いています。海岸や防潮林内の漂着ゴミが自然環境や小動物に影響を与えていますが、アンダーパスは、小動物の交通事故防止に役立っています。一昨年はアンダーパスの無い、船浦～白浜間で日中５件の山猫の交通事故がありましたが、アンダーパスの有る大富～船浦間では、山猫は日中アンダーパスを使っている為、日中の事故は無く、夜間道路上の餌を求めて出て来て事故にあった4件が確認されています。県道の草刈りとアンダーパスの管理、車の法定速度40キロでの安全運転が必要です。皆さん協力よろしくお願いします。写真は、漂着ゴミでいっぱいのアンダーパスです。
  

今日もクーラ海岸のビーチクリーンアップを行いました。海岸線と防潮林内の大量の漂着ゴミ、海岸線は２００ｍほどきれいになりましたが、林内はほとんどすすみませんでした。又、山猫などのロードキルを防ぐためのアンダーパスにもゴミがたまっている場所もありましたが、1か所は大量のビールなどの缶の不法投棄がアンダーパスの山側と海側の入り口に見られました。写真は、海側の大量の不法投棄の缶です。  

西表島エコツーリズム協会がホネラ・野原海岸から始めた海岸漂着ごみ回収は、今日からは、クーラの海岸に移して行いました。海岸線や防潮林内には大量の漂着ゴミがあり、９名で２００ｍの海岸と防潮林内の漂着ゴミトン袋約30袋を回収しました。防潮林内の漂着ゴミは古く、ペットボトルのキャップは金属の物が多く、プラスチック類は、もろくなり発泡スチロールはかじられた様にボロボロになっていました。写真は、今日の参加者の皆さんです。明日もよろしくお願いします。