2012年02月23日

セイシカの花と浦内川、横断道の自然

数日続いた天気も崩れた一昨日、大原ではガイド講習会が行なわれました。湿度が高く、暖かくなった為、セマルハコガメやサキシマヌマガエル、ハブが久しぶりに姿を現しました。又、昨日はマヤグスクの滝へ、満開のツツジの中、聖紫花の花が四輪だけ咲き、フトモモの花に続いて、カラコンテリギの花やユウコクランの花も咲き始めました。山の上の方では咲き終わったオキナワテイショウソウの花は今が盛りのようでした。ヤエヤマボタルに続いてカクムネベニボタルの成虫も姿を現し、ハナサキガエルの白いオタマジャクシも沢山孵っていました。そして、ヤマンギも2センチほどに成長、ヤマビルも大きな個体が10匹ほど私の足についていた、浦内川、横断道でした。今日は、天気の悪い中行なわれたJICAの西表島研修の最終日、大原へ向う道沿いではカンムリワシが雨の中でも沢山見られ、雨の合間に羽を乾かしていました。JICAの研修も無事終わり、研修生はみんな喜んでいたようで、関係者との交流の後、手を振り帰って行きました。
  


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2012年02月17日

海洋基本計画調査と自然環境教育推進のための連絡会

再び悪天候の西表島、昨日はそんな中、竹富町海洋基本計画の為の、西表島の海岸線の調査、視察のガイドを行ないました。しかし、海が荒れていた為、サバ崎から先には行けず、その他の海岸線を見て回りました。サバ崎や外離、内離の海岸線の漂着ゴミは多かったものの、イダの浜は比較的少なく、グリーンニュウーデイール基金で回収が終わった海岸線、干立や毎日散歩でゴミ拾いを行なっているトゥドゥマリ浜やミミキリ浜はゴミは無かったものの、他は再び大量のゴミが打ち上がっていました。ミミキリの浜の海の中、数匹の海亀が一ヶ所に集まり時々頭を水面に出していました。今年も産卵が期待されます。船浦から由布島にかけての海岸線も現在回収作業が行なわれているユチン以外は、再び大量の漂着ゴミがあり、東の海岸線も多かったけれど、南の南見田海岸にはハマダイコンの花が咲き、砂浜のゴミは比較的に少なかったものの、南見田の浜の東屋の奥には、ポイ捨てゴミも多く、取り壊された、シャワー室などの浜に埋められていた鉄筋やコンクリートの残骸が水によって砂が流され姿を現し、うなり崎の廃墟と共に危険な状態になっていました。又、今日は、西表島での自然環境教育推進のための連絡会が島内の小中学校の先生やカリキュラムを行なっている関係者が集まり行なわれました。先生からの質問や関係者の活動報告、自然環境教育カリキュラム版の活用状況について話し合われました。西表エコプロジェクトもビーチクリーンアップや調査協力、自然環境教育授業、海山の危険生物や自然体験活動等、数多く行なってきました。次年度からはこれらに加えて大学や環境省、林野庁、役場、研究機関、各組合などの活用が今以上増える事を期待します。   


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2012年02月15日

狩猟期間終了

今日までは晴天に恵まれイリオモテアザミの花も咲き、コノハチョウやツマベニチョウを始め沢山の蝶が飛び回り、キノボリトカゲは動き回り、サキシマカナヘビは日向ボッコ、シジュウカラは巣の材料集めに忙しく飛び回り、越冬中のナナホシキンカメムシも動き始めていました。今日で、狩猟期間は終了。昨日には、イノシシ罠を回収してイノシシ猟は終わりました。今期25頭のイノシシが罠にかかり、内22頭捕まえました。昨年は18頭、一昨年は8頭でした。ここ数年は台風の影響も少なく、自然が回復しつつ有り、木の実も沢山実っています。例年なら1月中頃には無くなるマンリョウやセンリョウ、シシアクチの実もまだ沢山実っている西表島の森でした。  


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2012年02月12日

船浦湾のビーチクリーンアップを行ないました。

昨日のやまねこマラソンは小雨降る肌寒いあいにくの天気でした。エイドステーションでの応援、給水ボランテイアも大変でした。しかし、今日は晴れ渡り暖かい一日となり、午後からは船浦湾西の200メートルほどの海岸線とマングローブ林内のビーチクリーンアップを行ないました。昨日のやまねこマラソンの疲れからか、参加者は14名と少なかったけれど、林野庁西表森林環境保全ふれあいセンターや漂着ゴミに関心のある関係者や地域の皆さんの協力で1時間ほどの作業ではありましたが200メートルの海岸線とマングローブ林内は見違えるほど、とても綺麗に成りました。トン袋6袋分の発泡スチロールや3袋分の浮き球、ドラム缶やパレット、沢山のペットボトルにビニールなど大量で、軽トラック4台以上に成りました。皆さん協力ありがとうございました。又、夕方5時からはミミキリ海岸に散歩に出かけ、ついでに約トン袋で発泡スチロールを中心に三分の二袋分の漂着ゴミを回収しました。
  


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2012年02月10日

ヤエヤマボタルが光り始めました。

今日はとても天気が良く、風も治まった為、中野海岸に行きました。沖縄県による漂着ゴミの回収を行ないきれいになった海岸も再び大量のゴミが打ち上げられっていました。海に入ると海岸に比べ、リーフの内側はゴミも少なく、自然豊かで少しの時間でタコ4匹と貝を採り、持ち帰る事が出来、今日の夕飯のおかずに成りました。又、夕方からはヤエヤマボタルを見に美田良へ行きました。オニタビラコの花が咲き始めた田んぼでは、1期米の田植えが始まっていました。日が沈むと、オオコウモリの雄が雌を追いかけ、シロハラクイナやオオクイナが鳴き、コノハズクの雄が鳴き始め、カエル達が鳴き始めた午後7時過ぎ、今年もヤエヤマボタルのオスが命を繋ぐ為、点滅を始めました。山の中では数匹でしたが、田んぼ近くでは十数匹見る事が出来ました。  


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2012年02月09日

海岸漂着ゴミ対策

沖縄県による海岸漂着物の回収作業が行なわれた海岸線、再び大量の漂着ゴミが流れ着いています。2月7日は各地のお墓で、十六日祭が行なわれ、観光地、星砂海岸の墓地でも北風強く小雨の降る寒い中でしたが行なわれました。そんな日の星砂の浜、沢山のゴミが流れ着いていました。見ているわずかの間にも中国からと思われる少し萎んだ赤い大きなアドバルーンが流れ着きそのまま強い風に草の中まで運ばれ、又、すぐに大きなロープの固まりが流れついていました。毎日のように大量の漂着物が流れ着く沖縄の島々を守る為、今日、第3回沖縄県海岸漂着物対策推進八重山地域協議会が石垣島で行なわれました。議事は七項目に及び、海岸漂着物の実態把握、回収処理調査、回収事業、発生抑制普及啓発、役割分担協力体制、対策地域計画や平成24年度対策事業実施計画案について話し合いました。現在国のグリーンニューデイール基金による漂着ゴミの回収事業が行なわれていますが、次年度も継続されるようになりました。より広範囲での漂着ゴミの回収を望みます。
2月11日やまねこマラソンが行なわれます。翌日12日には船浦湾西側マングローブ林のビーチクリーンアップを行ないます午後1時30分船浦港集合で3時30分まで予定しています。皆さん協力よろしくお願いします。  


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2012年02月05日

共猟内離島イノブタ駆除とカンムリワシ調査他

穏やかな日と荒れた日が交互にやってくる八重山地方、カンヒサクラは満開となり、草むらではワラビが顔を出し、ムカゴソウやカスミソウの花が咲き始めた西表島、昨夜は大原でカンムリワシ調査の説明と猛禽類やエサとなる両生類や爬虫類の講演会が行なわれました。帰り道2月には珍しくヤシガニが道路を横断していました。今の季節、各地の学校や幼稚園では学芸会や学習発表会が行なわれ、きょうも上原幼稚園の学芸会がありました。又、内離島では犬を使った共猟が行なわれ、外来種のイノブタの駆除が行なわれました。最初の共猟では4匹の犬に追われ50kgと42kgのメスの耳の大きなイノブタが仕留められ、すぐに解体。2頭とも沢山の子供を身ごもっていました。内離島、外離島では人によって持ち込まれた100㎏以上の大きさになるイノブタが繁殖しています。泳いで西表島に渡って来ると、小型の西表島リュウキュウイノシシへの悪影響がとても心配されます。又、今日は西部地域では、やまねこマラソンに向けて県道の清掃作業が行なわれました。浦内集落では雨の中、県道沿いに色とりどりのベゴニアやインパチェンスなどの花のプランターも並べました。車を運転する人は、やさしく安全なスピードで花を傷つけないようにお願いします。  


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2012年02月01日

西表島横断道と森林生態系保存地区と遭難者

今、西表島の森林生態系保護地域の拡張や、横断道の標識整備、適正利用についての協議が行なわれています。1月30日には、横断道の適正利用推進協議会が行なわれ、道の維持管理、標識整備について確認、話し合いが行なわれました。昨日31日には、横断道の現地調査で環境省や林野庁、役場職員ほか12名を案内して、迷いやすい場所、危険な場所、標識の設置場所や、整備、ゴミを拾いながら、説明をしながら浦内川から大富口へぬけました。浦内川ではツツジの花が咲き始め、カンビレーのものは昨年2月よりずっと1年間咲き続けている花も有りました。又、山猫の糞も有りました。森の中では、レンギョウエビネやハイノキ、カンアオイの花も咲いていました。現在横断道は、第2山小屋跡や軍艦岩からイタチキ川までの道上でのキャンプは出来ます。しかし、森林生態系保存地区の拡張が決まれば、9月以降横断道上ではキャンプや野宿が出来なくなり、1日で横断しなければ往けなくなるために無理をしての事故の増加が心配です。そんな横断道中間広場の手前の道からそれた所で、数日前に亡くなったと見られる、男性の遺体が有りました。昨年は3件ほど遭難が有りこれらは無事だったものの、身元の判らない遺体が別々の場所で2体の古い白骨体で見つかりました。みんな入林届がされていませんでした。保存地区の拡張は望ましい事です。しかし、利用出来なくなる事で、届けを出さずに入る人が増え、遭難者が増える事が心配です。  


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