ビーチクリーンアップ活動と西表島の自然、環境、生物に関する情報

この所、毎日冷たい雨が降り続いた西表島、県道沿いの木々や電柱の上では、カンムリワシが羽を広げて乾かしている姿が毎日見られました。今日は、久しぶりに雨がやみ、太陽が射し暖かくなりました。県道沿いの我が家の畑の入口には、新しい山猫の糞が有り、足跡もたくさん残っていました。又、蝶が飛び交い、鳥たちの姿も多くみられました。その中に、渡り鳥のヤツガシラの姿が有りましたが、夕方からは、再び天気も崩れてきました。写真は、今日2回目に出会った木の上のヤツガシラです。
  

少雨で森の中は、乾き、どこの森でも、少し歩いただけで沢山のマダニの子供がついて来ました。あまりにも小さく生まれたばかりのようでしたが、この所の雨でダニは少なくなり、代わりにホタルの幼虫が多く光始め、沢山のヤエヤマアオガエルやアイフィンガーも森の中で鳴いていました。写真は、木の洞に雨が溜まるのを待って鳴いていたアイフィンガーガエルのオスです。  

今日の、回収した332本のペットボトルの調査では、ラベル有157本、ラベル無175本で、この内ラベル有の国別調査では、中国108本、台湾15本、日本10本、ベトナム7本、マレーシア5本、韓国4本、アラブ首長国連邦1本、アメリカ1本、フイリピン1本、不明5本でした。わずか1週間ほどで沢山流れ着いた漂着ゴミ、生態系への悪影響がこれからも続きます、世界遺産も漂着ゴミが多くては、台無しです。ボランティアだけでなく、それぞれの国の積極的な活動と災害対策が求められます。写真は、漂着ゴミの調査結果と感想を発表している、大原スポーツ少年団の子供達です。  

今日、午後2時より高那「ホネラ海岸」のビーチクリーンアップを大原スポーツ少年団、西表エコプロジェクト会員他、スオウの木、ツアー業者49名参加800メートルの海岸線で行いました。1週間前には県による海岸清掃が行われ、少し漂着ゴミは少なくなっていましたが、発砲スチロール・トン1袋、ブイ・トン1袋、プラ・ロープ・トン1袋、ペットボトル・トン2分の1袋他、大型冷蔵庫1台、ガスボンベ2本、船体の一部や瓶、缶、電球、外灯2台、スプレー缶、ライターや注射器2本、廃油ボール200グラム、など沢山回収しました。写真は今日の参加者の皆さんです。終了後西表エコプロジェクトよりスポーツ少年団に活動費を送りました。皆さんおつかれさまでした。  

11月15日から始まった、カマイ猟が昨日で終わりました。今期36頭捕獲しましたが、小さい1５頭は山に返し、大きな21頭を回収しました。昨年餌が多く、山の中は、子供の猪が多く、耕され畑のようになっていましたが、間引いた事で健全な状態になりました。写真は、今期一番大きな60キログラムの罠にかかったカマイです。  

ここ数日、暖かい日が続きデイゴの花が咲き始めています。ヤエヤマボタルも白浜旧道入口付近で少し飛び始めました。今日午後7時10分頃には、イリオモテボタルのメスが光始め、午後7時15分頃から、多い所でも80メートルの範囲でヤエヤマボタルのオスが8匹でしたが点滅しながら飛び交っていました。まだまだ少ないですがようやくヤエヤマボタルの季節がやって来た様です。写真は、昨年の鈴木教授が撮影したヤエヤマボタルです。  

11日の「やまねこマラソン大会」当日はとても寒い中、浦内公民館のエイドステーションの給水応援となりましたが、翌日からは暖かくなり、桜に続きデイゴの花が咲き始めました。昨日は、沖縄森林管理署の国有林のビーチクリーンアップが船浦湾北側からヒナイ崎にかけて行われました。西表エコプロジェクトとカヌー組合、船浦公民館、船浦駐在や役場自然環境課が協力、発泡スチロール・トン5袋、ペットボトル・トン3袋、ブイ・トン2袋、プラスチック・トン2袋、ロープ・トン1袋他、瓶や缶、電球、など沢山のゴミを回収しました。中には不法投棄の沢山の電池もありました。19日には、西表エコプロジェクト主催でホネラ海岸を予定しています。写真は、回収作業の様子です。
  

昨日、浦内公民館では、イリオモテヤマネコの交通事故防止と、「やまねこマラソン大会」に向けた県道の清掃・草刈り作業を行ないました。又、県道へ花のプランターを設置しました。皆さん車を運転する場合は、くれぐれも安全運転に気を付けて下さい。花にも優しいスピードでお願いします。写真は、昨年子猫が事故に遭った場所の清掃作業の様子です。